はり・きゅう治療を健康保険で受けてみませんか

 はり・きゅう(鍼灸)治療を受けてみたいのだけれど、受けられないという理由は人それぞれですが、
 そのなかには治療費が高いから、健康保険が効かないからということがあります。
 病院に行けば健康保険で治療が出来ることは誰でも知っています。
 一方、はり・きゅう治療に健康保険が適用されることは、あまり知られていません。
 しかし、近年のインターネットの普及や鍼灸業界の努力により徐々に周知され、
 健康保険を使い治療を受けられる方が増えております。
 そこで健康保険による治療を受けるまでの手順を知っていただくための説明をいたします。

 1.治療を受けようとしている疾患で病院を受診していますか?

  鍼灸治療を健康保険で受けるには、その疾患で医師の治療を受けていなければなりません。
  その医師の同意が必要となるからです。

 2.症状が以下の疾患に当てはまりますか?

  鍼灸の健康保険は全ての疾患に適応される訳ではありません。
  主に痛みを伴う疾患に適用されます。

  ● 神経痛・・・・・・・・・・・坐骨神経痛、肋間神経痛など

  ● リウマチ・・・・・・・・・・急性、慢性で関節が腫れて痛む

  ● 頚腕症候群・・・・・・・頚から腕にかけての痛み、シビレ感

  ● 五十肩・・・・・・・・・・・関節周囲が痛み、腕が挙がらない

  ● 腰痛症・・・・・・・・・・・腰の痛み

  ● 頸椎捻挫後遺症・・・ムチ打ちなど

  ● その他・・・・・・・・・・・疼痛を伴う疾患

                           

 3.鍼灸院に相談します

  1、2に該当したら、先ずかかりたい鍼灸院に電話でもかまいませんので、健康保険を取り扱っているか確認します。
  取り扱いの確認が取れましたら鍼灸院にお越しください。なお、鍼灸院に行く際には、確認のため健康保険証をお持ちください。
  鍼灸治療は、自由診療が基本ですので、健康保険を取り扱わない治療院もあります。
  もし治療院が見つからないときは、お問い合わせいただけらば鍼灸院をご紹介いたします。

 4.かかりつけの病院で同意をうけます

  鍼灸院に用意してある同意書、または診断書を医師に記入していただければ、保険治療を受けることができます。

 5.往療(往診)について

  歩行困難や安静が必要などの理由から通院が困難な場合には、往療料も健康保険が適用されます。
  ただし、治療院からの距離などにより、適用されない場合もありますので、ご相談下さい。

 6.注意していただくこと

  健康保険による鍼灸治療は、同意書及び診断書中の医師が認めた一疾患のみとなります。
  その鍼灸治療の期間中は同じ疾患で医師の治療は受けることができません。

  最後に、鍼灸は医療の一部として健康保険の取り扱いが認められておりますので、
  安心して治療をお受けいただけます。


【お問合せ】

社団法人 山梨県鍼灸師会事務局

〒400-0025 山梨県甲府市朝日2-13-2

TEL 055-254-1589